Essay

Cover of the book containing Michiyo Miyake’s academic essay in Japanese, 「『プラウド・ヴァレー』と人種を超えた連帯の夢ーーポール・ロブスンとウェールズ労働運動」
Essay

「『プラウド・ヴァレー』と人種を超えた連帯の夢―ポール・ロブスンとウェールズ労働運動」(中央大学人文科学研究所編『ローカリティのダイナミズム 連動するアメリカ作家・表現者たち』中央大学出版部, 2024).

「『プラウド・ヴァレー』と人種を超えた連帯の夢―ポール・ロブスンとウェールズ労働運動」(中央大学人文科学研究所編『ローカリティのダイナミズム 連動するアメリカ作家・表現者たち』中央大学出版部, 2024収録). 合衆国の歌手ポール・ロブスンと、英国とくにウェールズ地方の労働運動(炭鉱労働者の運動)の連携、両者の交流から生まれた映画『プラウド・ヴァレー』(1940)について書きました。英国滞在時代のポール·ロブスンの動きについては、以前にも文章を書いたことがありますが、とても興味深いです。 階級問題を扱った作品に人種の視点をもち込むという本作のアプローチは、二〇年代から三〇年代の国際共産主義運動の動向、とくに共産主義インターナショナル(コミンテルン)が黒人解放運動を継続的に支援していたことを踏襲していると考えられる。また、仕事を探しながら世界を移動している男というデイヴィッド·ゴライアス役の設定は、石炭の輸出港であるカーディフに、船舶や港湾での働き口を求めて、カリブやアフリカの植民地諸国を含む、世界中から黒人労働者が集まっていた事実を下敷きにしている。後述するように、当時、コミンテルンと連携して活動していた黒人解放運動家や、反帝国·反植民地主義を訴えるパン·アフリカ主義者は、まさにデイヴィッドのような移動労働者たちを組合に勧誘して、世界の黒人労働者を組織することを目指していた。」

Cover of the book containing Michiyo Miyake’s academic essay in Japanese, 「帝都ロンドンからみたハーレム・ルネサンス
――文化とアクティヴィズムの出会う場所」
Essay

「帝都ロンドンからみたハーレム・ルネサンス―文化とアクティヴィズムの出会う場所」(『ハーレム・ルネサンス〈ニュー・ニグロ〉の文化社会批評』松本 昇 監修, 明石書店, 2021) .

「帝都ロンドンからみたハーレム・ルネサンス―文化とアクティヴィズムの出会う場所」(『ハーレム・ルネサンス〈ニュー・ニグロ〉の文化社会批評』松本 昇 監修, 明石書店, 2021収録) 本論では、戦間期の英国におけるアフリカ系人のネットワークに焦点をあて、俳優・歌手ポール・ロブソンのロンドン時代、ソーホーのジャズクラブ、帝国博覧会、スコッツボロ事件の支援運動などを幅広く紹介する。帝都ロンドンでお互いを見出したアフリカン・ディアスポラたちは、人種差別や帝国主義に反対する国際主義的な運動を形成したが、黒人社会内部の差異や不協和音が表面化することもあった。

Cover of the book containing Michiyo Miyake’s Japanese academic essay,「『扇情主義の罠』に抗して——ハーレム·ルネサンスの作家から センベーヌ・ウスマンに引き継がれたパッシングの主題」
Essay

「『扇情主義の罠』に抗して  ハーレム・ルネサンスの作家からセンベーヌ・ウスマンに引き継がれたパッシングの主題」(『ブラック・モダニズム: 間大陸的黒人文化表象におけるモダニティの生成と歴史化をめぐって』吉澤英樹 編, 未知谷, 2015).

「『扇情主義の罠』に抗して  ハーレム・ルネサンスの作家からセンベーヌ・ウスマンに引き継がれたパッシングの主題」(『ブラック・モダニズム: 間大陸的黒人文化表象におけるモダニティの生成と歴史化をめぐって』吉澤英樹 編, 未知谷, 2015) セネガルの映画監督センベーヌ・ウスマンは、第二次世界大戦の終結間際にダカール近郊で発生したフランス軍による植民地兵虐殺事件を扱った『キャンプ・チャーロイ』(1988)において、セネガル狙撃兵とアメリカ軍所属の黒人兵士のアイデンティティが混同される様子をユーモアたっぷりに描いた。本論では、センベーヌが1920年代の合衆国の黒人文学からパッシングの主題を借り受けて、どのように換骨奪胎したかに注目する。

Cover of the book containing Michiyo Miyake’s academic essay in Japanese, 「D・H・ロレンスとハーレム・ルネサンス」
Essay

「D・H・ロレンスとハーレム・ルネサンス」(『21世紀のD・H・ロレンス』日本ロレンス協会 編, 国書刊行会, 2015).

「D・H・ロレンスとハーレム・ルネサンス」(『21世紀のD・H・ロレンス』日本ロレンス協会 編, 国書刊行会, 2015収録) D·H·ロレンスは、1926年にアルフレッド·A·クノッフ社から出版されたハーレム·ルネサンス関連の小説2作——カール·ヴァン·ヴェクテン『ニガー·ヘヴン』とウォルター·ホワイト『飛翔』——の書評を文芸批評誌に寄稿している。本論では、ハーレム·ルネサンスの同時代人であるロレンスのこれらの作品の読解を、当時の批評的文脈のなかに位置づけることをめざした。

Scroll to Top